Picture
第6回目のインタビューは、ジュエリーブランド Holstad & Co.の創立者でありデザイナーでもある、クリエイティブ姉妹Sandraさん(右)とNatalieさん(左)を訪ねました。実の姉妹という彼女達。世界各地の街で暮らし、その文化を吸収し、デザインに反映していく。国際的でとてもユニークなふたりからお話を伺いました。

いつからデザインに興味を持ったのですか?

Sandra: とても小さな頃からよ。幼稚園の頃だったわ。最初にデザインしたのはハロウィーンのコスチュームだったわね。絵を描いて、スケッチして、ペイントしたの。 そして、色々な本を読むのも好きだったわ。幼稚園で教室から出されたこともよくあったの。先生に向かって「それは違う!あなたの物語はおかしいわ。その物語はこうよ!!」なんて言ったものだから。いつもすぐに結末を言っちゃうの。物語の内容をすっかり覚えていてね。でも、追い出された後の時間も好きだっ たの。どうしてだと思う?そこに絵を描くものがあったから。そこで絵を描いている時間が好きだったわ。

Picture
11歳の時には学校の劇のためのコスチュームをデザインしたの。魔女のコスチュームを。私自身が魔女役だったんだけど、すごくセクシーにデザインしたわ(笑)小さいころからクリエイティブだったんじゃないかしら。 小さいころからクリエイティブだったのかもしれない。 高校生の時にはプロムの時のパーティのコスチュームをデザインしたり、自分のために服をデザインすることが多かったわ。
Picture
今まで歩んできた道について、お話を聴かせてください。

Sandra: ニューヨークのRedwall Americaという所でアレッサンドロデラクア(Alessandro Dell’Acqua)とボルボネーゼ(Borbonese)のショールームで働いていたわ。ずっと趣味としてたくさんのデザインに携わっていたのだけれど、20代後半の時にカバンをデザインし始めたの。中央アメリカのニカラグアに両親と住んでいた頃 だったわ。 その時にデザインしたカバンは、ハンドメイドで、サドル(saddle)レザーでできていて、手でグレージング(glazing)するの。
そのようなことができる職人は本当にわずかっていうこともあって、なめしやスティッチその他全行程で、6-8ヶ月はかかったわ。それから色々なスタイル のカバンをデザインしてね。そして、3年前にジュエリーのデザインを始めたの。母がジュエリーデザイナーなんだけど、それに影響を受けたこともあったかもしれないわね。
Natalieさんは、妹でもあり、ビジネスパートナーでもありますよね。

Sandra: 彼女は、私の妹であり、 パートナーでもあり、私の全てなの。私が最初にこのブランドを初めて、後から彼女がジョインしたの。私たちはYin & Yang(陰と陽)の関係なのよ。ふたりとも全然違う性格で、一緒になればパーフェクトなの。それぞれが違うタイプの人たちと仲良くなるしね。2人でいることで、世界の皆と話ができるってことよ。とても幸せよ。私は夜型で、すごく遅くに寝ることが多いの。私の朝はだいたい昼ね(笑)
Picture
最近まで、ノルウェーのオスロにもショールームがありましたよね?

Sandra: 私達の父はノルウェー人というのもあって、Natalie が10年間オスロに住んでいて、そこでショールームをやっていたの。そして最近、Natalieがシンガポールに引っ越ししてきた時に、オスロのショールームを閉じたの。私が彼女をここに呼んだのよ。もともとはシンガポールとオスロで連絡を取り合って仕事をしていたのだけれど、一緒に居たほうがいいんじゃないかと思って。
私がシンガポールに来たのは、3年前。それまではずっとアメリカにいたの。ちょうど良い時期だったと思うわ。 以前はサイエンス関係ばかりだったけれど、今、シンガポール政府はアートやデザインをサポートしているのよ。そして、シンガポールはとても良いプラットフォームだと思うの。F1などの様々なイベントがあって、ナオミキャンベルのようなトップセレブリティもたくさん来るようになった。ちょうど私達、ロンドンでジュエリーショーに出たところなの。これも、シンガポール政府がサポートしてくれたのよ。その他のショーもシンガポール政府がサポートしてくれることがよくあるわ。

Picture
お母様はシンガポール人ですか?
Sandra: ええ、母は中国系シンガポール人ね。長い間ノルウェー人の父と共にニカラグアに住んでいたわ。父は 昨年の11月に亡くなってしまったけれど、母はまだニカラグアに住んでいてね。母はそこに住んでもう20年ぐらいになるかしら。Natalieはオスロに10年ほど住んでいたからノルウェー語が流暢に話せるわ。でも、私たち中国語は上手じゃないの。ニューヨークに居た時にフロリダに旅行に行ったことがあったんだけど、本当に暖かい気候で、最高だと思ったの。そして、どうして私はこんな寒いニューヨークに住んでいるのかしらって思ったの。その後、シンガポールには旅行感覚で寄ったつもりだったんだけど、暖かいし、住み心地もとても良くて、そのまま住みついてしまったわ。
Picture
シンガポールでは、初めて誰かに会う時もそんなに心配することがないのもいいわ。どこかのビーチだと、どんな人がいるかわからないから、誰でもかまわず友達になるってわけにはいかないけど、シンガポールってきちんとした仕事をしていないとうまくいかない国だから、安心して色々な人と友達になることができるわ。様々な国から来ていて、色々なことに携わっている人がいて、いつもカラフルな話題を振りまいてくれるから、すごく楽いし、充実しているのよ。
Picture
様々なところで暮らして、影響を受けた文化などはありますか?

Sandra: ラテンアメリカのカルチャーには影響されてるわね。ファミリーで伝承していくような希少な技術を持った、限られた人にしかできない職人技だったり。私がその人たちを知っているから可能なデザインもあるわ。
特に製造過程でね。
影 響を受けた人という意味では、ココ・シャネルね。私の最近のコレクションで、アレクサンダー マックイーンを追悼したものがあって、彼が好きなスカルをデザインしたんだけれど、前衛的なデザインと、私の根底にも流れているココ・シャネル風のクラシックデザインが融合していると思う。ファンキーだけど、クラシックな感じが好き。
Picture
ブランドには、どの世代のお客様がいるのですか?

Sandra: 様々な年齢の人がお客様に居るわ。
私はグラマーでエッジーなものが好きだけど、クラシックでコンサバな感じも取り入れるからすごく小さくてキュートなものもあるし、小さな子から60歳ぐらいの女性までとても幅広いの。

ブランドをスタートしてから、大変なチャレンジはありましたか?

Sandra: 最初は特に製造過程がチャレンジングだったわ。国によっては、クオリティに対しての感覚が違ったりするのよね。ボスが横にいる時は完璧なんだけど、管理がしっかりしてないと適当になってしまう。例えば、製造業者がレザーにウォータープルーフ加工をするのを忘れたことがあってね。私はいつも全てのプロダクトを自分で使ってみて確認するんだけど、そのときに、私のシャツが鞄の色で染まったこともあったわ。
私は100%を常に求めているの。トップでなければ駄目。長持ちもしなければならない。悪天候でも、旅行しても、ダンスフロアでも、壊れないようなものじゃなければならないと思っているの。だから製造業者はこれで大丈夫とよく言ってくるけれど、全然 大丈夫じゃないって返すことが結構あるわ。あとは製造スケジュールね。国によって時間の感覚が違うから、きちんと伝えないといけないわ。
Picture
2人はどんな瞬間に幸せを感じますか?

Sandra: ショーをするときね。Singapore JewelFest(シンガポール ジュエリー フェスティバル)でショーができたのはとてもハッピーだったわ。父がその2日後に亡くなってしまったんだけど、最後に良いニュースを届けられてよかったと 思うの。International London Jewellery Trade Show(インターナショナルジュエリーロンドン)もすごく楽しかったわ。ロンドンでは色々な人に出会えたのよ。私は一緒に仕事をする人をかなり選んでしまう方なんだけど、感覚が合って信頼できて仕事を一緒にエンジョイできそうな人達とも出会えたわ。そのような人たちと仕事ができれば、シナジーが生まれると思うの。
Picture

Gnossemの招待で、Noisettes(ノイゼッツ)のリードシンガーのShingai Shoniwa(シンギー ショニワ)がGnossemの招待でシンガポールに来て、マリーナ ベイ サンズのパンジアでライブをしたんだけど、彼女が色々なデザイナーのプロダクトから選ぶ時があって、その時に全く迷うことなしにHolstad & Coのリングを手に取ったの。Petit Signature Cocktail Ring in Lemon Citrineだったわ。実はその場に私はいなくて、彼女が付けているとは知らず、ライブを見てたんだけど、遠目に「素敵な指輪ね、輝いてるわ!」って言ってた ら、Natalieがあれ私たちのリングよって(笑)すごく幸せな瞬間だったわ。
褒められた瞬間も幸せね。シンガポールでもロンドンでも、私のデザインは他のブランドよりパッションがストレートに伝わってくるって言われることが多いの。シンプルに言えばユニークってことなんだけど、それってとても褒め言葉だと思うのよ。それと、これは小さな頃からそうなんだけど、自分がデザインしたものを身につけることがすごく好きなの。だから新しいプロダクトが完成する度に身につけているわ。身につけるだけじゃなくて、気がついたらハグしてることもあるわ。

日本の方へメッセージをお願いします。

Sandra: 日本の人たちは結構大胆なスタイルも好きなんじゃないかって思っているの。新しいものを試そうとする。すごくファッショナブルでスタイリッシュよね。ビジネスでもストリートファッションでも、いつも頭からつま先まで行き届いているわ。是非、レパートリーの1つに私達のデザインしたジュエリーをを加えてほしいなって思うの。そうね、どんな感じで着こなしているか写真なんか送ってくれたらすごく嬉しいわ!
私たちの愛のメッセージを日本でも広めてほしいと思う。日本にも行きたいわ。暖かい夏にね(笑)
Sandra&Natalie: Check Us Out!Spread the Love!

Picture
Picture
Picture

ノルウェー人とシンガポール人
の両親のもとで生まれ、ニカラグア、ニューヨーク、オスロ、シンガポールなど様々なカルチャーを体験してきたふたり。彼女達のアイテムには、そのユニークな視点や哲学が込められています。世界のジュエリーショーでも活躍中ということで、今後の展開も楽しみです。

HOLSTAD & CO. SHOWROOM

SINGAPORE
64A Spottiswoode Park Road
Singapore 088652
By appointment only

+65 9172 5319

http://holstadnco.com/
 


Comments


Your comment will be posted after it is approved.


Leave a Reply